私もアドバイザーとして彼らの作業への参画を命ぜられました。
日本の品目別、国別貿易統計を整理したり、ASEAN諸国の投資奨励法の比較など、基本的作業をしました。
投資と貿易と技術、それに援助を組み合わせるなど総合的な視点からの提言をつくろう、投資奨励法の存在意義も議論しよう、などと一人だけの外国人参加者として発言し、議論をリードしていたつもりでした。
タイ側も、日本との関係の改善を意識する作業として取り上げますが・・・
成果が挙がるようなら、さらにタイ・EC、タイ・アメリカなどの白書をつくろうと積極的な姿勢を示していました。
できあがった白書はこれまでと違った重さを持っています。
第一は、全体のトーンの違いです。
これまでは個別品目の輸出額の目標と実績額で議論し、日本の輸入努力の足りなさを議論するだけでしたが、この白書は基本的な構造調整問題を議論しようとしています。
第二は、たとえば日本との貿易収支赤字を日本だけの責任とは見ないで、日本の協力によって改善の実を上げたいとする態度が示されていることです。
そして、曲がりなりにも投資、貿易、協力などを組み合わせようという姿勢がありました。